性感染症として知られる諸々の病気は人から人へと性交渉によって感染が広がっていくものです。いずれも感染経路が類似していることから複数の性感染症を持っている人と性交渉を行うと、いくつもの病原体に感染してしまう可能性があります。その中でも最も恐れられているのが免疫不全を引き起こしてしまう性感染症であり、HIV感染によるものが最もよく知られているものです。同様の症状を引き起こすものとしてHTLVもあり、そのメカニズムこそことなるものの、免疫系の機能が低下してしまって日和見感染を起こしやすくなり、それが原因で亡くなる患者も多いのが実情です。HTLVは感染しても発症する確率が低く、自分がHTLVのキャリアだと知らずに献血をして、その血液の輸血を受けた人に感染が広まるという状況がありました。現在では献血時に検査が行われているものの、そういった事情が患者を増やしたという経緯があり、性行為による感染率は低いとされています。一方HIV感染は免疫不全だけでなくパーキンソン病のような症状を生じることもあることが知られています。パーキンソン病そのものではないものの、パーキンソン病のような脳疾患を負った症状が出ることがあるのに注意が必要です。こういったウイルス感染にはクラビットは有効ではありません。クラビットは性病治療においてはクラミジア感染の治療に対して著効を示すことから注目を浴びました。そのため、性病ならクラビットを飲めば治ると誤解している人もいるのが事実です。しかし、クラミジアに有効であるという点は大きいものの、有効である病原体は限られており、何にでも効くわけではありません。HTLVやHIVを完治させられるような治療薬は未だに存在していないのが実情なのです。